Before
After
治療情報
| 症状 |
しみる 神経を抜きたくない、長く持つように直して欲しい。 |
|---|---|
| 治療方法 |
歯肉縁下でウ蝕が広がっていたため、歯周外科を行ったのち ダイレクトボンディングを行いました。 |
| 費用 |
ダイレクトボンディング ¥90,000 MTAセメント ¥15,000 |
| 治療期間 |
2回 約1ヶ月 |
| リスク・副作用 |
ダイレクトボンディング リスク 技術依存性: 歯科医師の技術力(経験・熟練度)によって仕上がりや耐久性が大きく変わります。不適切な施術は見た目や寿命に大きく影響します。 適応範囲の制限: 大きな虫歯や重度のすきっ歯、強い力がかかる部位(奥歯など)には適用できない場合があります。適用できる症例が限られます。 治療時間・費用: 1回の治療に時間がかかったり、自由診療(保険適用外)で費用がやや高めになることがあります。 |
※表示金額は全て税込みです。
患者様情報
| 年代 | 40代 |
|---|---|
| 性別 | 女性 |
治療方法

治療前の写真です。
他院でされたコンポジットレジンですが、フチの部分が黒くなっていたりと、
普段よく見かける一般的なコンポジットレジン修復の痕跡が見受けられます。
他院でされたコンポジットレジンですが、フチの部分が黒くなっていたりと、
普段よく見かける一般的なコンポジットレジン修復の痕跡が見受けられます。

拡大して見てみると歯と歯肉の境目に齲蝕を認めます。
いわゆる普通の、保険治療でよく見かけるコンポジットレジンのその後 ですね。
治療直後はなにもトラブルが起きていませんが、数年後にトラブルが起き始める典型的な例です。
いわゆる普通の、保険治療でよく見かけるコンポジットレジンのその後 ですね。
治療直後はなにもトラブルが起きていませんが、数年後にトラブルが起き始める典型的な例です。

写真では分かりづらいですが、歯肉に隠れている部分に大きめのウ蝕が広がっていたので歯周外科処置を行い、視野を確保します。
レーザーで歯肉を焼き切って治療をする方法もありますが、レーザーで焼いてしまうと大きな歯肉退縮を引き起こします。
※画像はモノクロ加工しています。
レーザーで歯肉を焼き切って治療をする方法もありますが、レーザーで焼いてしまうと大きな歯肉退縮を引き起こします。
※画像はモノクロ加工しています。

歯周外科を行うことでウ蝕部分をしっかりと明示できるので、ウ蝕の取り残しをなくすことができます。
そして難易度は高いですが、その部位にラバーダムを設置します。
ラバーダムがなければ処置部位は血まみれ、唾液まみれで繊細な治療ができません。
そして難易度は高いですが、その部位にラバーダムを設置します。
ラバーダムがなければ処置部位は血まみれ、唾液まみれで繊細な治療ができません。

古いコンポジットレジンを除去したところ、やはり内部でウ蝕が広がっていました。
確実な視野の確保、そして清潔な領域を守りつつ作業ができるので、ラバーダムの効果は絶大です。
確実な視野の確保、そして清潔な領域を守りつつ作業ができるので、ラバーダムの効果は絶大です。

ウ蝕検知液を使用して徹底的に軟化象牙質を除去していきます。

ウ蝕を取りきったところ、露髄(神経が露出)を認めました。
ちなみにこの時点で唾液が一滴でも歯髄に付着すると、歯髄温存の可能性が著しく低下します。MTAセメントで歯髄温存療法を行う際にはラバーダムは必須です。
ちなみにこの時点で唾液が一滴でも歯髄に付着すると、歯髄温存の可能性が著しく低下します。MTAセメントで歯髄温存療法を行う際にはラバーダムは必須です。

断髄せず保存が望めそうだったため、露髄部にMTAセメントを適用しました。

その上からコンポジットレジンを充填します。

歯肉の形態を整えて縫合し、この日は一旦終了です。
後日、ほかの面のウ蝕除去を行います。
後日、ほかの面のウ蝕除去を行います。

歯肉の状態が良くなったところで、ほかにウ蝕が残っていたところの治療を始めます。

隣の歯も治療を行う予定になっていたので、先に少しだけ削ります。
こうすることできれいなコンタクト部位を再現することができます。
こうすることできれいなコンタクト部位を再現することができます。

ウ蝕を完全に除去することができました。

エッチング処理を行って、

ボンディングを塗っていきます。

コンポジットレジンを充填していきます。
裂溝部分も忠実に再現していきます。
裂溝部分も忠実に再現していきます。

充填直後はバリが残っているので、丁寧に研磨していきまます。

研磨が終了しました。

こちらは治療前の状態です。
歯肉の中に存在する齲蝕は治療が非常に雑になりがちで、
相当繊細な治療を行わないと、すぐに同じような状態になったり、さらに2次カリエスが深くできてしまい、結局抜歯となってしまうことが多いです。
今回は最小限の切削で非常に長期間の予後安定が期待できる治療ができました。
なるべく削りたくない、歯を残したい、神経を抜きたくない、と言う方は是非当院へお任せください。
歯肉の中に存在する齲蝕は治療が非常に雑になりがちで、
相当繊細な治療を行わないと、すぐに同じような状態になったり、さらに2次カリエスが深くできてしまい、結局抜歯となってしまうことが多いです。
今回は最小限の切削で非常に長期間の予後安定が期待できる治療ができました。
なるべく削りたくない、歯を残したい、神経を抜きたくない、と言う方は是非当院へお任せください。