
さて、最近根管治療と検索するとよく目にする「米国式根管治療」について記事にしてみました。
本当に根管治療に情熱を注いでいる先生方と出会えるようになるべくオブラートにつつまず書かせていただきます。
では早速「米国式根管治療 定義」ググってみましょう。
すると

最近はほとんどの結果がAI要約、詳しく見るのは難しいしここを見ちゃうと思います。
AIは大多数のHPに書かれていることが優先して書いてくれているイメージです。
しかし私はこちらの回答には個人的にもやもやするところがあります。
なぜか?
そもそも「米国式根管治療」という名前は本来、某有名な先生方が起源だと私は考えています。
某先生方はいち早く米国や海外からの情報を日本に取り入れ活動をされてきた先生たちで、根管治療の精度向上へと日々研鑽を重ね、日本の根管治療の分野の発展を支えてくださいました。
…ではなぜ最近よくこの名前をよく目にするようになったのか、私の考察を書き出します。
某先生方が一生懸命勉強や活動をする

↓
某先生が活躍される
↓
歯科会で「米国式根管治療」という単語が有名になる

↓
時間がたち、一般の方々にも認知され「米国式根管治療」でググられるようになる

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某先生が活躍される
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歯科会で「米国式根管治療」という単語が有名になる

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時間がたち、一般の方々にも認知され「米国式根管治療」でググられるようになる


↓
某先生方とは一切関連のない歯科医院でも、HPに『米国式根管治療』と記載する方が効果的だと考え始める
某先生方とは一切関連のない歯科医院でも、HPに『米国式根管治療』と記載する方が効果的だと考え始める
↓
色んな歯科医院が次々と「米国式根管治療、対応しています!」と記載するようになる

↓
多数派に飲み込まれ、定義があいまいになり、「米国式根管治療=某先生方の考えや認定制度」ではなくなってしまった。

色んな歯科医院が次々と「米国式根管治療、対応しています!」と記載するようになる

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多数派に飲み込まれ、定義があいまいになり、「米国式根管治療=某先生方の考えや認定制度」ではなくなってしまった。

私はこのよう流れだと推察しております。
しかし!「米国式根管治療」とはそもそもしっかりした定義がないので(多分)、最低限機材さえそろえれば「米国式根管治療対応」と書いても何も全く悪くないんです。
そもそもAIが言っているような内容(ラバー、マイクロ使ってます的な内容)を歯科医師側も本気で定義だと思っていて、某有名な先生方の経緯を全く知らない歯科医院が悪意もなく「米国式根管治療」を書いているところもたくさんあると思います。
例えば、普通の日本語であっても時代の流れとともに言葉の使われ方が変わって、その使われ方が多数派になった時点で定義も変わることもありますので、こういうことがあっても不思議ではないですね。
そもそも「米国式根管治療」という単語自体が意味するものの範囲が大きいのでこういうことになるのかもしれません。

最終的に私が言いたいのは「昔はこの単語で検索すると根管治療に人生をかけたパイオニアの先生方にたどりついたが、今では少し異なり、一定の機材を取り揃えている歯科医院であることのみがわかる」という事です。
では、後日「自費の根管治療と保険の根管治療の違い」について記事にしてみたいと思います。