インプラント治療にて、残っている歯の寿命を延ばし抜歯を回避した症例

BEFORE

インプラント治療にて、残っている歯の寿命を延ばし抜歯を回避した症例BEFORE

AFTER

インプラント治療にて、残っている歯の寿命を延ばし抜歯を回避した症例BEFORE

治療情報

症状
だんだん噛み合わせが悪くなってきた。
※こちらの患者様は先代院長が居る頃からずっと通ってくださっている方でした。
かねてよりインプラント治療の推奨、噛み合わせがこのままだと悪くなると6~7年アドバイスを続けていましたが、「わかるんだけど、インプラントは高いし怖いし、入れ歯は気持ち悪いからあんまり使いたくない」と、経過観察をしていました。

しかし、とあるときに「いよいよホンマに先生が言ってたおりになってきたな!」と私が予測したとおりの噛み合わせ不良が発生し、「このまま言われてた通り歯がなくなったら嫌だから重い腰をあげてインプラント始めていきます!」という事でインプラント治療を開始する事としました。
治療方法
インプラント埋入
費用
インプラント体  ¥230,000×5本
上部冠      ¥140,000×5本
サージカルガイド ¥33,000×3
CT検査      ¥11,000

患者様情報

年代
60代
性別
男性

治療方法

インプラント治療にて、残っている歯の寿命を延ばし抜歯を回避した症例治療方法01
初診時のレントゲン写真です。

赤丸の部分は歯が無かったり、歯が折れて抜歯となるような状況でした。

前述のとおり、インプラントは希望されていなかったため、このままの状態で長い期間メンテナンスに通っていただいておりました。
インプラント治療にて、残っている歯の寿命を延ばし抜歯を回避した症例治療方法02
しかし経過を追っていると、前歯が少しづつ欠け始めてきました。


臼歯部(奥歯)が機能していないせいで前歯部に負担がかかっていたのです。

インプラント治療にて、残っている歯の寿命を延ばし抜歯を回避した症例治療方法03
またさらに経過観察を行っていると、歯の破折が発生しました。

もともと噛み合わせの力が強いという事もありますが、残された歯だけで不安定な噛み合わせを続けているとこういったことが次々と発生しはじめます。
根尖まで割れてしまった歯は残念ながら抜歯が最も推奨されます。(再植術など手段はありますが…)

かねてよりお伝えしていたことがついに現実に起こり始め、患者さん自身も「このままではまずい。。。」と、インプラント治療に踏み切って頂きました。
インプラント治療にて、残っている歯の寿命を延ばし抜歯を回避した症例治療方法04
まずはしっかりと検査を行い、インプラントを安全に行えるかどうかを精査していきます。
全身状態(糖尿病や血圧など)、骨の厚みや硬さなどをしっかり診査します。
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インプラントを埋入するためのサージカルガイドを作成します。

マウスピースのような形をしており、これを使うことで適切な位置、角度、深度に埋入することができ、
インプラントの安全性が飛躍的に向上します。

これは患者様一人ひとりのオーダーメイド品です。
インプラント治療にて、残っている歯の寿命を延ばし抜歯を回避した症例治療方法06
1次手術終了後です。

この状態で、骨とインプラント体が結合するまで数ヶ月待ちます。
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二次手術で上部構造を立てるための土台(アバットメント)をつけます。

その後、歯肉が整うのを待ってから型どりをし、クラウンを被せて終了となります。
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誤認されがちですが、インプラント治療は快適を求めるために行うのではなく、今後自分の歯が失われたり、噛み合わせが崩壊するのを防ぐために行うべきだと私は考えます。(もちろん快適を求めてやってもいいのですが…)

「今は咬めてるからインプラントなんて入れなくていい」って思っている方、早めにやっとかないとひどい目に遭うかもしれません。
今回の患者様は手遅れになる前のタイミングでインプラント治療をさせていただく事が出来たので、大きな問題にはなりませんでした。その後も調子よくされていてずっとメンテナンスに通っていただいております。
「インプラントを入れてからは、なにもおかしなことが起きなくて安心」と言っていただいております。